調査・研究

土壌動物調査

 エコシステムアカデミーでは、村火社有にてピットフォールトラップ法により土壌動物の生息調査を2017年秋より調査を開始し、現在も毎年秋(9月ごろ)に調査を継続しています。

ピットフォールトラップ法

 地面を歩き回って暮らす昆虫類もたくさんいて、このような昆虫類は捕虫網ではなかなか捕まえられません。プラスチックコップを土中に設置し、そこに落ちてくる昆虫を調べます。つまり落とし穴によるワナのことです。
プラスチックコップは直径約 8cm、深さ約 10cm を使用し、コップの中にはトラップ液を水位1cm入れます。
深さ10cmの縦穴を掘り、プラスチックコップのふちと地面が水平となる様に地中に埋めます。トラップには雨除けのために屋根をつけます。

ピットフォールトラップ図
地中のイメージ

トラップの配置

トラップは5m間隔で縦に5列、横に4列、合計20個を各場所に配置します。下記A~Eの異なる環境を設定し、3日間で捕獲したものを同定カウントしています。

エリアA :間伐・下刈りした森
エリアC :間伐・下刈りした森
エリアB':間伐・下刈りしていない森
エリアD :皆伐・植樹した森
エリアE :皆伐したままの森

ピットフォールトラップ図
村火社有林 土壌動物調査トラップ配置図

モニタリング

いきものログ

環境省では、「いきものログ」を運用しています。いきものログは、生きものの情報を収集・提供するインターネット上のシステムです。環境省をはじめとする国の機関、地方公共団体、専門家、企業や個人など、様々な方が参加しています。参加者のみなさんが持っている生きもの情報を集積して、みんなで共有して提供するシステムです。エコシステムアカデミーもこの活動に参加し生きもの情報を報告しています。