福島県西郷村
社有林の紹介
白河甲子の森
村火社有林
標高約 700~850mの甲子高原に位置し、日光国立公園第二種特別地域内、阿武隈川の支流の堀川(ほっかわ)流域にあります。日本海側の積雪地帯の気候と太平洋側の気候の境界に位置することから、両者の特徴を備えた珍しい生態系を見ることができます。
社有林内の樹木の分布
北東に高く、南西が低い地形です。面積は東京ドーム約10個分(47ha)。もともとはミズナラやクリなどの天然広葉樹林でしたが、明治から第二次世界大戦終了までは軍馬放牧地の一部となりました。終戦後、昭和30年代から40年代にかけて、三菱製紙がパルプ用としてアカマツを植林しました。アカマツは乾燥した土地を好むので高い場所の方が育ちがよく、一方、水分が多く肥えた谷の場所には、自然に生えた広葉樹を見ることができます。人工林であっても適切に管理すれば、様々な生物がすむ豊かな森になります。
植樹エリア
2012年より村火社有林にて、アカマツ林から本来の植生であるミズナラ林へ復元する森づくりを体験型森林環境学習として開催しております。従業員ならびに地元の方々や関係者に参加いただき、森の循環の大切さ、森のめぐみの豊かさへの理解を深めてもらうことを目的とし活動を続けております。
「体験ゾーン」「自然ゾーン」
体験ゾーンでは、森林観察ができるように「太陽の森」(下刈り・間伐をしている森)、「月の森」(下刈り・間伐をしていない森)、「ニッシー・カッシーの森」(植樹・育樹体験ができる森)、「自然観察路」を決め、それに応じて周辺樹木の整備をして、観察ガイドを実施しています。
一方の自然ゾーンでは、人の手は加えず自然の成り行きにまかせた状態となっています。